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AMAGIN

Unposed Portraits

人は、カメラを向けられると表情をつくります。

笑顔を浮かべ、姿勢を正し、他人に見せたい自分になろうとする。

けれど、その準備が間に合わなかったら。

突然のフラッシュに目を細める人。ぎこちなく笑う人。何かを言いかけたまま、こちらを見つめる人。

そこには、本人が意識していない表情や、言葉では説明できない感情が現れることがあります。

このシリーズでは、古い家庭用カメラで撮影されたような、何気ない人物写真を題材にしています。

不自然な構図、強すぎるフラッシュ、暗闇に浮かぶ顔。

写真としては失敗かもしれない一瞬に、私は人間の存在そのものを強く感じます。

美しく見せるためでも、人物の性格を説明するためでもありません。

ただ、その人が確かにそこにいたという感覚。

見る人がその表情の向こうに、まだ知らない誰かの人生を想像してくれたらと思っています。

Days of Painting

絵を描くことに、いつも特別な理由があるわけではありません。

窓から差し込む光、何気ない人の表情、見慣れた景色の中にある美しい色。

ふと心を惹かれたものを、ただ描いてみたくなることがあります。

このシリーズには、日々の暮らしの中で出会ったものや、絵画を学ぶ過程で描いたものなど、さまざまな作品を収めています。

決まった主題も、伝えたい物語もありません。

あるのは、そのとき私が何を見つめ、何に心を動かされ、どのように描こうとしたのかという記録です。

うまく描けた日もあれば、思うようにいかない日もあります。それでも、絵筆を握るたびに新しい発見があります。

一枚一枚の絵は小さなものかもしれません。

けれど、その積み重ねが、画家としての私をつくっていくのだと思います。

絵を描くことは、私の日常であり、人生そのものです。

これからも、描き続けます。

Portraits from Memory

私はこれまで、多くの巨匠たちの絵画に魅了されてきました。

その作品のすべてを、正確に覚えているわけではありません。

顔の輪郭、光の当たり方、色彩、筆の動き。あるものは鮮明に残り、あるものは曖昧になり、いつの間にか失われていきます。

それでも、忘れたはずの絵が、ふとした瞬間に心の中に現れることがあります。

このシリーズでは、かつて見た巨匠たちの作品を、記憶だけを頼りに描いています。

記憶は、過去をそのまま保存しているわけではありません。

思い出すたびに形を変え、異なるものと結びつき、時には、もともと存在しなかったものさえ生み出します。

描き始めると、確かに覚えていたはずの顔が崩れ、知らない表情が現れる。失われた形を探して絵の具を重ねるうちに、記憶の中にはなかった色や光が生まれてきます。

私は、その変化を大切にしています。

過去の作品を再現するのではなく、記憶の中で変容したイメージを、今の自分の目と手によって描くこと。

そこに現れるのは、かつて見た絵画でも、その作者が描いた人物でもありません。

記憶の中にしか存在しなかった、あるいは、そこにさえ存在していなかった誰かです。

曖昧な記憶から生まれたその姿が、絵の具によって形を持ち、現実の世界に存在し始める。

私はその不思議さに魅了されています。

AMAGIN